振戦(パーキンソン病の症状①)

パーキンソン病の4大症状の一つに「振戦」と呼ばれる症状があります。 


振戦とは、自分の意思とは反して、1秒間に4回程度、繰り返しおこるふるえのことです。

振戦は誰にでも現れる「正常な手指の振戦」と「病気的な振戦」があります。


よく、手のわずかなふるえを気にされる方がいらっしゃいますが、

そのほとんどが、「正常な手指の振戦」です。


また、「振戦」は、ストレスや不安などによっても引き起こされます。

他にも、アルコール依存症の禁断症状でも「振戦」はあらわれます。


「病的な振戦」には、

主に「安静時振戦」「姿勢時振戦」「運動時振戦」の3つがあります。 

そのうち、パーキンソン病で一番多い振戦は「安静時振戦」と呼ばれるものです。


「安静時振戦」は、片方の手足の先の方に起こります。

手足以外にも、くちびるや顎にも起こることがありますが、

くびや頭にはあまり起こりません。

そして、動いている最中や、寝ているときには症状は出ません。

また、患者さんによっては、眼に見えるふるえではなくて、

体の中でふるえていると訴える方もいます。


「振戦」は様々な病気の症状としてあらわれます。

「振戦」の種類として、

「パーキンソン病に伴う振戦」、 「パーキンソン症候群に伴う振戦 」、

「軟口蓋振戦 」、「Holmes振戦 」、「起立性振戦 」、 

「生理的振戦 」 、「甲状腺機能亢進症に伴う振戦 」、

「慢性アルコール中毒に伴う振戦 」、「末梢神経障害に伴う振戦 」、

「 本態性振戦 」、「 心因性振戦 」、「中毒性・薬剤性振戦」

「ジストニアに伴う振戦 」、「小脳性振戦 」などがあげられます。

0コメント

  • 1000 / 1000